湯上りに  喉越し快感  冷ビール
   
         地域生活の 喜怒哀楽の極意




むらさきの上から

地域生活にも慣れてきたころ、施設時代の友達が自宅に遊びに来た。
せっかくだから、その人の食べたいものをご馳走しよう。
と、何が食べたいか聞いてみたところ、返ってきた返事は、


    冷たいトマトが食べたい。  熱い味噌汁が飲みたい。


こんな、自分が普段当たり前のように口にしていたものだった。



スタッフから

施設での集団での食事は、時間通り食べられるように配膳されます。
そのため、トマトの他にも、
ぬるい冷や麦、さめたお茶、さめてのびたラーメン 等
お友達は高級なお寿司でもウナギでもなく、施設にいたら絶対に食べれない、
私たちにとってこんな当たり前のものをリクエストしたのです。

施設暮らしの友人のこの言葉を聞いたとき、何年か前までの自分もそんなものを食べていたことを思い出し、改めて地域生活の喜びを感じたそうです。

地域での生活は、制度の確保、介助者との関係…様々な苦労があり、人並み以上の体力と精神力が必要となります。
喜怒哀楽を感じながら生きていくことの日々に、フト詠んだ一句だそうです。


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